「上喜元」のブランドで知られる山形県で有名な酒蔵の一つ。 母屋である酒蔵の隣地に、新事務所棟として新たに建設された。

事務所機能の拡張に加え、商談客へのテイスティングを提供する空間を備えている。

東日本大震災を挟んでの工事となったが、東北地方の酒蔵としての底力を発揮したいという施主の強い思いから半年間のプロジェクト中止期間を経て実現するに至った。

外壁には秋田杉を用い、酒田市の伝統的な外壁仕上である柿渋墨に近い浸透性塗装とすることで、酒田市の歴史的都市景観に自然に溶け込むよう配慮した。